永住ビザ申請に必要な書類とは?【行政書士が解説】

永住ビザ申請に必要な書類

永住ビザを申請する際には、申請者が日本での安定した生活基盤を持っていることを証明するために、いくつかの書類が必要です。以下で、主要な書類について解説します。

永住ビザ申請に必要な書類

永住許可申請書・身元保証書など

永住許可申請書

永住ビザの申請を行うには、永住許可申請書を提出する必要があります。この申請書は、法務省のウェブサイトからダウンロードするか、地域の入国管理局で取得できます。
申請書には、申請者の基本情報(氏名、住所、職業など)を記入します。正確に記入し、間違いがないように注意しましょう。

身元保証書

身元保証書は、日本に住む身元保証人が申請者の生活を保証するために提出する書類です。この書類は、日本人または永住者が保証人となり、申請人の道義的な保証を行います。この保証には法律的な責任(例:連帯保証人等)は負いませんので誤解の無いよう説明してなってもらえるようお願いしましょう。

市区町村役場や税務署などが発行する各種証明書

住民票

住民票は、申請者が現在居住している市区町村で発行されます。住民票には、氏名、住所、生年月日などが記載されています。役所で手続きを行う際に発行を依頼しましょう。オンラインで取得できる場合もあるので、役所のウェブサイトで確認しておくことをおすすめします。

納税証明書(住民税、所得税など)

納税証明書は、市区町村役場や税務署で発行され、申請者が税金を支払っていることを証明する重要な書類です。住民税の課税証明書や所得証明書は、申請者の収入状況や納税の履歴を示し、日本で生活している証拠となります。これらの証明書も役所や税務署で申請することができます。

戸籍謄本(身分系申請の場合のみ)

申請者が日本に永住することを証明するために、戸籍謄本(または戸籍抄本)を提出する必要があります。これは、申請者が日本人や永住者の配偶者や養子等である場合に必要です。戸籍謄本は市区町村役場で取得できます。

社会保険の支払い証明書(年金や健康保険)

近年、非常に厳しく審査される項目で直近の2年間は支払いに未納、遅滞等があれば即不許可になります。

証明書類の提出には慎重な準備が必要です。

審査の際に有利となる資料

審査において申請者が有利に進めるために、提出する資料が揃っていることは非常に重要です。以下は、審査の際に有利となる追加資料です。

収入証明書(給与明細・源泉徴収票)

収入証明書として、給与明細や源泉徴収票を提出することが求められる場合があります。これにより、申請者が安定した収入を得ていることを証明できます。収入証明書は、勤務先から発行されます。もし、フリーランスで働いている場合は、確定申告書の控えなどを提出することも可能です。

銀行残高証明書

銀行残高証明書は、申請者が一定の資産を持っていることを証明するために提出します。これにより、申請者が自己責任で日本に永住できるだけの経済力を持っていることを示すことができます。

生活歴や日本語能力を証明する資料

日本での生活歴や日本語能力を証明する資料も有利に働くことがあります。例えば、日本語能力試験の証明書や、長期間にわたって安定した職業に就いている経歴などです。これらの資料を準備しておくことで、審査がスムーズに進みます。

基本的な必要書類の取得方法

永住ビザ申請に必要な書類は、申請者が日本で適切に生活していることを証明するために非常に重要です。これらの書類は、主に市区町村役場や勤務先から取得します。それぞれの書類の取得方法を見ていきましょう。

基本的な必要書類の取得方法

住民税等関係の書類の場合

住民税関連の書類は、市区町村役場で取得することができます。特に、住民税の課税証明書や所得証明書などは、永住ビザ申請の際に重要な資料です。これらの証明書は、税務課で申請し、すぐに取得することができる場合がほとんどです。

住民税関連の書類の取得方法については、次のようになります。

  • 住民税証明書は、市区町村役場の税務課で申請します。
  • オンライン申請が可能な場合もあるので、役所のウェブサイトを確認してみましょう。
  • 申請から受け取りまで、通常数日以内で取得できます。

 住民票、戸籍謄本関係の場合

住民票や戸籍謄本は、現在住んでいる市区町村役場で取得できます。
これらの書類を取得するための方法は以下の通りです。

住民票

  • 住民票は、居住している市区町村役場で申請できます。
  • 住民票を即日取得することが可能で、オンラインで申請することもできる自治体があります。

戸籍謄本・戸籍抄本

  • 戸籍謄本は、市区町村役場で申請します。
  • 戸籍謄本は、最新のものを取得する必要があり、申請から数日かかることがあるので、早めに手続きを行いましょう。

源泉徴収票などの場合

申請者の収入を証明するために、源泉徴収票は非常に重要な書類です。源泉徴収票は、主に勤務先から発行され、給与の支払いを証明します。

勤務先から受け取る場合

勤務先の経理部門から、毎年1月に前年分の源泉徴収票が交付されます。

税務署から受け取る場合

自営業者などの場合は、確定申告書の控えや納税証明書で代用することができます。
これらの書類は、最新のものを提出することが求められます。
特に自営業者の場合は、確定申告を行い、税務署から発行される書類を取得する必要があります。

永住ビザ申請の流れと注意点

永住ビザの申請にはいくつかの流れがあり、手続きに時間がかかることもあります。申請の流れをしっかりと理解し、必要な書類を確実に準備することで円滑に進みます。
また、提出時の注意点を把握しておくことで、申請におけるミスや不備を防ぐことができます。

永住ビザ申請の流れと注意点

申請の流れ

  1. 申請書類の準備
    永住ビザ申請に必要な書類をすべて準備します。これには、申請書、身元保証書、住民票、税証明書、収入証明書などが含まれます。
  2. 永住許可申請書の提出
    必要書類を揃えたら、入国管理局申請窓口に提出します。申請書の記入漏れや誤りがないか、再確認してから提出しましょう。
  3. 申請後の審査
    申請が受理された後、入国管理局による審査が始まります。この審査には1年以上かかることがあり、審査期間中に追加書類の提出を求められる場合もあります。
  4. 審査結果の通知
    審査が終わると、結果が郵送で通知されます。許可された場合は永住許可証が交付され、正式に永住権を得ることができます。不許可の場合は理由を1度だけ入管窓口で聞くことが出来ます。不許可の理由によっては再申請が可能な場合もあります。
  5. 永住許可証の受け取り
    永住ビザが承認されると、永住許可証が交付されます。これを受け取った時点で、申請者は正式に日本で永住権を得たことになります。7年毎の更新届さえ怠らなければ長期間日本に在留することが可能となります。

必要書類の提出時の注意点

申請に必要な書類を提出する際、いくつかの注意点を守ることで、スムーズに申請が進みます。以下のポイントを確認しておきましょう。

  1. 書類の不備を避ける
    提出書類に不備があると、審査が遅れる原因となります。
  2. 書類の翻訳に気をつける
    申請書類が日本語以外の言語で記載されている場合、日本語訳を付けることが求められます。
  3. 提出方法の確認
    書類は直接窓口で提出します。
  4. 提出期限を守る
    申請書類には提出期限が設けられていることが多いです。期限内に提出しないと、審査を受けられない場合もあるので、あらかじめ計画を立てて早めに準備を進めることが大切です。
  5. 追加書類の依頼に対応する
    審査の過程で追加書類の提出を求められることがあります。要求された書類は速やかに提出し、追加の手続きを進めましょう。

永住ビザ申請の審査期間

永住ビザの申請が受理された後、審査が行われます。以下では、永住ビザ申請の審査期間について詳しく解説します。

永住ビザ申請の審査期間

1. 審査期間の目安

永住ビザ申請の審査期間は、通常、6ヶ月から1年程度です。この期間は申請者の状況や申請書類の不備、さらには入国管理局の混雑状況によって前後することがあります。

最短で数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。

  • 通常の審査期間:申請書類に問題がなく、入国管理局での審査が順調に進んだ場合、約6ヶ月程度で審査結果が通知されることが多いです。
  • 審査期間が長引く場合:書類に不備があったり、追加の情報が求められた場合、または申請者の背景調査が必要な場合には、審査が長引くことがあります。

2. 審査の過程とその影響

審査が長引く理由はさまざまです。申請者が提出した書類の内容に疑問があった場合、追加書類の提出を求められることがあります。また、申請者の身元確認や滞在歴について確認が必要な場合も、審査が長引く原因となります。

  • 書類の不備や追加書類の提出:書類に不備がある場合や必要書類が足りない場合、入国管理局から追加書類を求められることがあります。この場合、再度書類を提出するまで審査が一時停止します。
  • 過去の滞在歴の確認:申請者が過去に日本での滞在歴がある場合、その履歴や在留資格が正当であったかの確認が行われることがあります。これに時間がかかる場合もあります。

3. 審査期間中の待機中の過ごし方

審査が終わるまでに1年以上かかる場合も多くあります。

  • 進捗の問い合わせ:審査状況が気になる場合は、入国管理局に問い合わせることができますが、進捗が分からないことも多いため、焦らず待つことが大切です。
  • 必要書類の準備:審査中に追加の書類を求められることがあるので、常に書類の準備を整えておくことが大切です。

4. 審査結果の通知とその後の対応

審査が完了すると、許可または不許可の結果が通知されます。結果が出るまでの時間は、申請者によって異なりますが、通常は審査期間終了後に郵送で結果が届きます。

  • 許可された場合:永住ビザが承認されると、永住許可証が交付されます。許可証を受け取った時点で、正式に永住権を得たことになります。
  • 不許可の場合:不許可となった場合、理由が記載されており、再申請や改善が可能な場合があります。不許可の場合でも理由を知り、次回申請に向けて改善を行うことが可能です。

横浜で永住ビザ申請の相談・サポートなら【行政書士小山国際法務事務所】へ

永住ビザの申請は審査が年々厳しくなる傾向で複雑で時間がかかることが多く、申請書類の準備や提出方法、審査の過程に不安を感じる方も少なくありません。
もし、申請の流れや必要書類に不安がある、または手続きをスムーズに進めたいという方は、
【行政書士小山国際法務事務所】にご相談ください。

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